出店者様向け|物件の設備チェックポイント

基礎知識

皆様こんにちは!

店舗デザイン設計会社のマティータです。

今回は出店の際には物件を探し内見するかと思いますが、物件を見つけた時

・営業面での立地分析や近隣状況

・区画の規模や状態

・家賃

など自然と意識してチェックする部分はあるかと思いますが、それ以外にも大事なチェックポイントがいくつかあります。

今回はその大事な内の一つ「設備のチェックポイント」のお話をしたいと思います。

但し設備というものはとても専門的で難しい内容となるため、今回は出店者としてこの程度見ておけば充分!というチェックポイントをお話ししたいと思います。

■設備チェックポイント■

1_電気設備のチェックポイント

2_空調設備のチェックポイント

3_給排気設備のチェックポイント

4_給排水ガス設備のチェックポイント

5_まとめ

1_電気設備のチェックポイント

Q.店舗区画内にメーター・分電盤はありますか?

 →無ければ管理者へ確認

Q.電灯(100V)と動力(200V)はありますか?

 →無ければ管理者へ確認

Q.電気容量はどれくらいありますか?

 →管理者へ確認又は分電盤の一番大きいアンペアを確認(例:100A・150Aなど)

Q.店舗区画内に電話線(NET)はありますか?

 →光回線など使用したい回線が入ってるかも確認

電気についてはこのくらいの内容を確認できれば充分ですね。これ以上の詳細調査は専門家へ依頼しましょう。

2_空調設備のチェックポイント

Q.店舗区画内に空調機(エアコン)はありますか?

 →無ければ管理者へ確認

Q.空調機(エアコン)の配管(冷媒菅)はありますか?

 →無ければ管理者へ確認し、配管ルートなど協議

Q.室外機置き場はありますか?

 →管理者へ確認、場所は慎重に協議

空調設備については一番気にかけなければいけないのが室外機の置き場です。

店舗は業務用の空調機になりますので、騒音の問題があります。周りが繁華街で同じような状況なら良いですが、マンションなど住居となっている場合は後にクレームになる場合がありますので、より一層気を使って置き場を決める事が重要です。

3_給排気設備のチェックポイント

Q.店舗区画内に給排気設備はありますか?

 →無ければ管理者へ確認

Q.外壁に給排気用のダクトが取り出せる開口はありますか?

 →無ければ管理者と協議し、新規開口など設ける

Q.臭いの強い排気のダクトが取り出せる開口はありますか?

 →管理者へ確認、協議

給排気設備に関して1番の懸念は厨房や特殊クリーニングなど臭いのある排気の取り出し位置です。

これも近隣からのクレーム対象となりますので、取り出し位置は慎重に決定する事が必要です。

4_給排水ガス設備のチェックポイント

Q.店舗区画内にメーター・給排水ガスはありますか?

 →無ければ管理者へ確認

Q.給排水ガスのサイズはどれくらいありますか?

 →管理者へ確認又は配管の大きさなど確認

Q.トイレ用の排水はありますか?

 →トイレ用に使っていい排水を管理者へ確認

Q.ガスは都市ガスですか?それともプロパンですか?

 →管理者へ確認

給排水ガスについては、排水位置が大きなポイントになると思います。これによって水回りの位置がある程度決まってしまうため、特に支障が無いかは検討する必要があります。

5_まとめ

最後にまとめになります。

・各設備共に容量が確保できているかによって工事コストが変わるので早めに専門家へ調査を依頼しましょう。

・近隣への迷惑になる可能性があるものに関しては管理者、家主などと充分な協議、検証をした上で決定しましょう。

・排水の位置は店舗レイアウトに大きく関わってくるので、支障が無いかどうかを充分に検証しましょう。

・その他防災設備もありますが、これはかなり専門的になるため、専門家へ調査を依頼しましょう。

以上になります。

内装コスト確保・出店決定のジャッジをするために設備はとても重要なポイントになります。

容量不足だと1次側工事が発生し、初期投資額が膨らみますので設備チェックは早めに専門家へ調査依頼することをお勧めします。

是非参考にしてみてください。

以上です。

最後までお付き合い頂きありがとうございます