出店者様向け|こういう物件は内装工事コストを抑えられます

基礎知識

皆様こんにちは!

店舗デザイン設計会社のマティータです。

今回はお店を出店する際に、内装工事コストを抑えるためには、どのような物件を選ぶべきかをお話ししていきます。

ちなみに今回は「お店の工事に掛かる費用」に関するお話になるため、保証金や家賃などの内容は含まれません。

また出店といっても物件条件は幅広いため今回は

・店舗面積は50坪程度

・既存のビル内にテナントとして入居

と、いう仮設定でお話ししていきます。

<目次>

1_多層階よりは1フロアがおすすめ

2_設備容量不足はコスト上がります

3_居抜きの場合は残置物が重要

4_こんな物件を探したい!理想的な3つのポイント

1_多層階よりは1フロアがおすすめ

物件を決めるのには「面積」というのが重要になってきますが、近い面積でも「50坪1フロア」より「15坪3フロア計45坪」の方が間違いなくコストが掛かります。何故コストが上がるのか?、コストアップになる理由をいくつか例としてあげると

・50坪1フロアだと空調機が3台で済むけど、15坪3フロアだと空調機が2台×3フロアで計6台になる

・50坪1フロアだとトイレは1つでいいけど、15坪3フロアだと2つぐらいは必要かも

・バックルームや準備室も50坪1フロアだと1つでいいけど、15坪3フロアだと行き来が大変だから2つぐらいはいるかな

などなど、フロアが分かれるとコストアップにつながる要素が諸々出てきますので、なるべく1フロアでの物件検討を推奨いたします。

2_設備容量不足はコスト上がります

続いては設備についてです。ここは最重要項目と言ってもいいかと思います。業種によって必要な設備容量というのはだいぶ違ってきますが、設備容量が足らずに改善しなければお店が成り立たないという事になると、かなりコストアップになる可能性があります。ここでも具体的な例をあげると

・電気の容量が足りずに1次側から改修し容量を増やさなければならない

・飲食店などで、近隣に匂いが出せない場合は排気ダクトを屋上まで上げなければならない

・美容室などで、給水量が足らずに1次側の給水配管を引き直さなければならない

などなど、色々考えられます。この設備についてはまずは専門家(設計会社や設備会社など)に物件を確認して頂き、容量が足りるかどうかの確認をお願いした方が良いと思います。またこの設備確認が終わるまでは物件契約はしない方が良いと思います。

3_居抜きの場合は残置物が重要

次は居抜き物件で以前の店舗の物が残っている例となります。ここで重要となってくるのが残置物が使えるかどうかになります。飲食店なら厨房区画がそのまま使えるかどうか、美容室ならシャンプー台やトイレがそのまま使えるかどうかなどです。水回りというのは排水の関係でだいたいの場所が決まってしまいますので、出来るだけ再利用したいところですが、新しく計画している中で、どうしても解体しなければならないとなると、大きくコストが変わります。またそもそも以前の店舗と新しい店舗の業種が違ってしまうと、ほとんど再利用が出来ないので残置物というのはだいたいがゴミになってしまいます。イコール解体撤去費用に直結し、新しいお店に残らないものにお金がかかってしまうというとても悲しい結果になります。ですので残置物のある物件に関しては、使用・未使用を充分に検討して判断する必要があります。

4_こんな物件を探したい!理想的な3つのポイント

最後にコストを抑えるために最適な条件をまとめたいと思います。

<理想的な条件>

・設備容量が足りている

・厨房やトイレなどの水回りが再利用出来る

・余計な残置物が無い

この条件が揃えば工事コストはかなり抑えられると思います。そしてその抑えたコストを他の内装物や営業資金などに回すことが出来るのでより良いお店づくりが出来るかと思います。

まあ中々このような理想的な物件は無いかもしれませんが、

この3つのポイントを1つでも多く実施出来るように物件探しを行うことがコストダウンにつながります

是非参考にしてみてください。

以上です。

最後までお付き合い頂きありがとうございます