出店者様向け|内装監理室とは?教えます

基礎知識

皆様こんにちは!

店舗デザイン設計会社のマティータです。

今回は内装監理室についてお話ししたいと思います。

皆様は「内装監理室」という言葉を聞いた事ありますか?

まぁ普段の生活ではまず出てこない言葉なので知らない方がほとんどだと思います。ただ今後お店を出したいと考えている方はこの「内装監理室」と関わる可能性がありますので、この機会にどんな事をする所なのか是非覚えて下さい。

■目次■

1_内装監理室とは何かを教えます

2_内装監理室は常に設けられるとは限りません

3_内装監理室が設けられている場合の注意点

4_まとめ

1_内装監理室とは何かを教えます

まず始めに内装監理室とはどのような所なのかをお話しします。

仮に皆様が大型商業施設の一角テナントとして入居し店舗を出店するとしましょう。その際に以前お話しした工事区分の内容と似た話で

「建築主・建築工事業者」「テナント入居者・テナント工事業者」

との間で色々取り決めや指定工事の調整事項が出てきます。

この時に「建築主・建築工事業者」と「テナント入居者・テナント工事業者」の間に入り調整業務を行うのが「内装監理室」になります。

また内装監理室は「両者の調整業務」と同時にテナント工事業者の「監理業務」も行いますので、テナント工事業者は「内装監理室の監理下」にて内装監理室が決めたルールを守りながら工事を進めていきます。

このように建築との取り決めや指定工事の調整、テナント工事の監理指導などの業務を行うのが内装監理室になります。

2_内装監理室は常に設けられるとは限りません

ではそんな内装監理室ですが、どんなに小さな工事でもどんなに小さな建物でも設けられているのでしょうか?

答えは「ノー」です。内装監理室は建築主が内装監理業務を行える会社に依頼をし設けられます。ですので小規模建築など建築主が「必要性が無い」と判断した場合は設けません。

ではどんな時に設けられるのでしょうか?

・商業施設の新築工事

・既存の商業施設の大規模リニューアル工事

・オフィス、商業などの複合ビルの新築工事

などでこれはまだまだ一例で、色々なケースが考えられます。

イメージとしては「テナント入居数が多い工事」は内装監理室は必ず設けられていると思って良いかと思います。

また建築中や改装中の建物以外でも、営業中の大型商業施設などでは工事の発生に関わらず内装監理室を常設している例もあります。その他営業中の商業施設には「内装監理室」まで無いにせよ「内装監理者」は必ずいますので、オープン後の居抜きで入居する場合で内装監理室が設けられていない場合はこの内装監理者と打合せをしながら進めていくことになります。

3_内装監理室が設けられている場合の注意点

続いては内装監理室が設けられている場合の注意点です

ここでは1点だけ伝えたいと思います。

テナント入居者負担で内装監理費が発生します

これはしっかりと頭に入れておいて下さい。

「金掛かるなら監理しなくて良いよ」

と、お考えの方もいると思いますが、実際に内装監理室が無く、各テナントで好き勝手やってしまうと、現場はメチャクチャになりますし、建築との取り合いや調整事項も全くまとまらず何も解決せず大混乱です。ですので内装監理室は必要であり、テナントの為に諸々調整してくれているので、予算組みの際にはしっかりと内装監理費を確保しておくようにしましょう。

4_まとめ

最後にまとめです

・内装監理室は建築側とテナント側の間に入り、諸々の調整業務を行います。

・内装監理室はテナント工事のルールを作り、テナント工事業者の監理指導を行います。

・テナント工事業者は内装監理室の定めたルールに基づき工事を行います。

・テナント入居者負担で内装監理費が発生します。

いかがでしたか?

ですのでまず始めに皆様がやる事としては

「内装監理室の有無の確認」と「内装監理費の確認」

をしっかりと行いましょう。

是非参考にしてみてください。

以上です。

最後までお付き合い頂きありがとうございます